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ジャンプの跳びすぎ ロシア杯編

スケートアメリカでの織田選手のジャンプ跳びすぎが話題になりましたが、ロシア杯でもパトリック・チャン選手と羽生選手が跳びすぎで 0点になりました。*が無効になったジャンプです。
まず、チャン選手。

スケートカナダ ロシア杯 ロシア杯プロトコル
1 4T 4T (Fall) 4T
2 3A (Fall) 3A+3T 3A+3T
3 3Lz 3Lz 3Lz
4 3A+2T 3A(Fall) 3A
5 3Lz+1Lo+2S 3Lz(Fall) 3Lz+SEQ
6 3F 3F 3F
7 3Lo+3T 3Lo+2T 3Lo+2T
8 2A 2A+3T 2A*+3T*

第一ジャンプで転倒すると当然コンビネーションにできませんので、転倒したジャンプも印をつけてみました。チャン選手の場合、今回は 5つめの 3Lz でシークエンスにするべきところを転倒したため、単独ジャンプになりました。そのリカバリとして最後の 2A に 3T をつけてしまったようです。織田選手と同じパターンで、4つめのコンビネーション/シークエンス扱いで無効になります。が、よく見ると、3A が 2回、3Lz も 2回跳んでいて、さらに 3T も 2回あります。3回転以上のジャンプで 2度跳べるのは 2種類までですから、こちらの規定にもひっかかります。3度も転倒してしまったので、よほど慌てていたのでしょうか。
羽生選手の場合は、

NHK杯 ロシア杯 予定(推測)
1 4T 3T 4T
2 3A 3A 3A
3 3F 3F 3F
4 3Lz+2T 3Lz+2T 3Lz+2T
5 3A+3T 3A+3T 3A+3T
6 3Lz 3Lz*+2T* 3Lz+2T
7 1Lo 3Lo 3Lo
8 3S 3S 3S

6番目のジャンプが NHK杯と違いますが、NHK杯ではコンビネーションが 2つしかありませんので、ここはもともとコンビネーションの予定だったんじゃないかと思います。同じ組み合わせのコンビネーションが 2つよりも 3Lo+2T とか 3S+2T のほうが印象がいいんじゃないかという気がしますが、ルール上は問題ないはずです(未確認)。
ロシア杯では、最初の 4T が 3T になってしまった以外は、ほぼ予定通りに跳べたのではないかと推測します。ではなぜ違反になったかというと、最初の 4T が 3T になってしまったために、3T が 2回、3A も 2回、そして 3Lz も 2回あります。ジャンプは実施した順にカウントされますから、3種類目の 2度目のジャンプである 3Lz(全体では6番目の 3Lz+2T) を跳んだ時点で無効になります。予定通りであれば、最初の 3T は 4T になりますから種類の異なるジャンプとなり、全体では 3A と 3Lz が 2回ずつなので問題ありません。同じ踏切で回転数の異なるジャンプを組み込んでいる場合は、注意が必要ですね。