航空券じゃないよ搭乗券だよ
スラドでも（今のところ）誰もつっこんでいないので書いておきます。チケットレスサービス開始以降わかりにくくなっていますが、今回廃止になるのは航空券ではなく、「搭乗券」です。ANA のアナウンスにも、航空券を廃止するということは一言も書かれていませんし、「航空券をお持ちのお客様」という記述があります。
航空券というのは、いわば「この路線のチケットを購入しましたよ」というだけのもので、搭乗手続き（チェックイン）をして搭乗券を発券してもらうことによって、初めて搭乗できるようになるわけです。
従来のチケットレスサービスは、この「航空券」部分のペーパーレス化でした。ところが今回のニュースでは、搭乗手続き後の搭乗券に相当する部分もペーパーレス化しようというものです。
以前、JAL がタッチ&ゴーを始めた頃の ANA のインタビューで、「タッチ&ゴーのようなサービスは始めないのか」という質問に「紙の搭乗券があったほうが乗客もわかりやすいし、スタッフもハンドリングしやすいからやらない」という主旨の回答があったかと思いますが、結局 Skipサービスを導入し、ついに JAL よりも先に搭乗券を廃止してしまったわけです。紙（というより磁気券）を廃止して機械の駆動部分を減らしてメンテナンスコストを削減するという意図はわからなくはないですが、個人的には「搭乗券があったほうがわかりやすい」と思っているので、今回の件は少し残念に思います。
以下、コメントやスラドの書き込みを見てちょっと補足。（この書き方でわかりやすいかどうかわかりませんが）
- これまで Skipサービスを利用できていた人
- そのまま（保安検査場で Felica か二次元バーコードをかざす）
- 預け荷物があって Skip出来なかった人
- 事前に自動チェックイン機などで搭乗券を受け取る必要が無くなり、直接手荷物預かりカウンターへ行って預ける（カウンターで搭乗券スキャンの代わりに Felica か二次元バーコードをかざし、保安検査場で再度かざす）
- Skip って何？な人（Felica も二次元バーコードもない人）
- 有人カウンターへ行き、搭乗券の代わりに二次元バーコードをもらう
自動チェックイン機がない空港を利用する場合、Felica か二次元バーコードがあれば Skip と同じ、なければ有人カウンターへ、となると思うのですが実際はちょっとわかりません。
